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府庁内の規則など

押印簿

京都府立総合資料館蔵の「庁則」より、
出勤時及び退庁時のルールを定めた規則である。日付は明治2年の8月、二条城移転前のものである。
辰の刻と未の刻には拍子木が鳴らされることや、押印箇所についての指示が書かれている。
出勤時は一番右側、遅刻早退時は真ん中、そして退庁時は左である。

ただ、同僚の職員による「代押」も横行したようで、禁止する命令が明治5年に出されている。実に面白い。

履物

前号で紹介した門番規則に続いて、履物の規則がある。
明治4年6月の規則だが、なかなか徹底しなかったようで、翌明治5年の正月に、再度靴以外は禁止との通知が出されている。
「未だに草履の者がいて不体裁」というのがその理由。


初代府知事 長谷信篤

初代府知事の長谷信篤。京都の公家出身の知事だが、実権は長州出身の参事(後の第2代府知事)の槇村正直が握っていた。



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